
りっかりっかフェスタ2026へのご挨拶
人々に愛されてきた、この特別でかけがえのないフェスティバルに、2026年7月にご参加くださる皆さまへ、心よりご挨拶申し上げます。
人と人とのつながりや共感を持つことが難しくなりつつある今、子どもたちと大人が一緒に、心や視野を広げる体験に出会う機会をつくることは、これまで以上に大切です。アシテジは、子どもが文化に触れ、芸術を体験し、遊び、自由に自分を表現し、その声を届ける権利を大切にすることに尽力する世界中のアーティストたちを支え、つないでいます。私たちは、演劇や舞台芸術が、すべての子どもと若者にとって、世界を理解し、その中で自分の居場所を見つけるための大切な手段であると考え、それを広める活動を続けています。
小さな子どもから大人まで、すべての人にとって、演劇には日常をぎゅっと凝縮し、その本質を映し出し、魔法のような時間へと変える力があります。中でも舞台芸術は、アイデアと観客のあいだに豊かなやりとりを生み出す表現です。そこには、人と人との関係があります。舞台に立つ人同士、演じる人と観る人、そして観客同士のあいだに生まれる、絶え間ないつながりによって成り立っています。
りっかりっかフェスタは、世界中から集まる多様な視点やアイデア、そして心に残る特別な瞬間を、子どもたちと家族が一緒に楽しめる場です。この輝く一週間は、国際的な舞台芸術関係者の中でも大切な役割を持ち、多くの人にとってアジアへの入り口にもなっています。だからこそ、このフェスティバルはこれからも大切に守られ、支えられ、希望の光として輝き続けてほしいと願っています。子どもたちは、最良の体験を受けるにふさわしい存在です。そして、このフェスティバルに関わるすべての人が、舞台芸術の力を信じ、その思いを形にしています。
この特別なイベントが、皆さまにとって素晴らしい時間となりますよう、心より願っております。
温かいご挨拶を込めて
アシテジ・インターナショナル会長
スー・ジャイルス・AM

りっかりっかフェスタ2026の開幕を心よりお祝い申し上げます。
世界的な不況や社会不安が続く中で、真っ先に置き去りにされてしまうのは、いつの時代も子どもたちと芸術です。しかし、子どもと芸術こそ、人類の未来のために決して失ってはならない最も本質的な価値でもあります。私たちは時にその大切さを忘れてしまいますが、子どもたちが芸術を通して他者を理解し、命の尊さを感じ、多様な文化や存在を尊重する心を育んでいくことは、今の時代だからこそ、より重要になっていると感じます。
特に、子ども・青少年のための舞台芸術は、単なる楽しみを超え、子どもたちが自分自身や世界と出会うための最初の言葉であり、共同体を経験する大切な入り口でもあると思います。子どもたちが芸術を通して想像し、問いかけ、共感し、愛に満ちた地球共同体の一員として成長していけるよう、世界中の芸術家たちが今こそ手を取り合うべき時ではないでしょうか。
毎年、子どもたちや家族のために心を込めてフェスティバルを作り続けている日本の多くの芸術家、スタッフの皆さまに深い敬意と感謝を表します。長年にわたりアジアの子ども・青少年舞台芸術を代表する重要なフェスティバルとして歩んできたりっかりっかフェスタが、2026年もまた、多くの子どもたちに忘れられない夢と記憶を届けてくれることを願っています。
友人の国・韓国より、温かい連帯と応援の気持ちをお送りします。特に、下山芸術監督、応援しています!
アシテジ韓国会長
ジーヨン・バン

恒例のりっかりっかフェスタが近づいてきました。日本の児童劇人にすれば、いつもなら、世界の児童演劇の状況を知り、日本の児童劇の未来を考える、唯一の機会なのですが、今年はいささか状況が違います。コロナのために、半年間学校における演劇上演が禁止され、上演が復活してからも、一回の上演の観客数を100名未満に制限し、上演時間を授業1時間以内に制限した結果、今年になって、幾つもの児童劇団が倒産したのです。子ども人口の減少、日本独特の児童劇観客組織の減少、公的助成金の減少が、こうした情勢に拍車を掛けて、日本の児童劇はこれまでにない危機を迎えています。りっかりっかフェスタが、例年にない縮小した規模で行われるのも、こうした状況と無縁ではありません。でも、だからこそ、りっかりっかフェスタを、実り多いものにする必要があります。同じ状況にあった世界の国々で、仲間達がどのように知恵をめぐらし、戦っているのか、それを学ぶ唯一の機会が、7月24日にやってきます。そこからの7日間を充実した日々にするために、皆様のお力をお貸しください。
ふじたあさや
アシテジ・インターナショナル名誉会員