少し前のこと、ひとりの芸術家が牢屋に投げ込まれてしまった。
自分の画いた1枚の絵が原因で。
彼は、絵の具と筆を届けてもらうことが許され、
牢屋の中でも絵を画くことができた。
すると彼は牢屋の壁の一つに大きな絵を画いた。
畑や草原、森には鳥が巣を作るたくさんの木。
それに川や荒れる空、遠くまで延びる一本道。
絵を画きあげると彼は、靴を履いて、風景画の前に立った。
翌日見張りの人が食事を運んできた時、牢屋はもぬけの殻だった。
壁に画かれた絵をよーく見ると、
延びた一本道にうっすらと足跡が見える気がした。
これはどこかの国での出来事。
そしてぼくは思う。
ぼくの絵を画く理由について、、、
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開場:開演と同時