よろず演劇製作所では、人間社会の抱える複雑な問題、人の心の中にある癒しがたい悲しみ、分かちあいがたい孤独、といった現実世界では解決、解消の難しい案件を、演劇によって描き、言葉よりも深く、観る人の心に届く「ものがたり」に変換いたします。
記念すべき第1作目の舞台は沖縄。沖縄には、よろこびもかなしみも歌や踊りに変えられる精神性があります。土地に根付く力をお借りしながら、社会的なコミュニケーションの力を持つ演劇を作っていきたいと思っております。描くのは“現代の沖縄” です。
今回の創作は2026年に完成、上演する作品の準備作品です。ご参加いただく俳優の皆さんと、取材やフィールドワークを共にし、意見交換しながら立ち上げる、集団創作に近い形をとる予定です。
ぜひ、作品の前段階として一緒に舞台を観てご意見や感想を頂きたいと思っております。
たくさんの方の観劇をお待ちしております。
1980年生。兵庫県出身。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。2005年文学座付属演劇研究所に45期生として入所。2010年に座員昇格。演出部や演出助手として劇団内外の多数の公演に関わる。
2016年文学座アトリエの会、久保田万太郎作『舵』で初演出。
主な演出作品は『三人姉妹』(川崎市アートセンター 2018年)、『どん底』(新国立劇場、2019年)『桜の園』(川崎市アートセンター 2020年)、『命を弄ぶ男ふたり』(自主企画 2021年)『人間ぎらい』(川崎市アートセンター 2022年)『新ハムレット〜太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?』(PARCO劇場 2023年)、『女学者たち』(川崎市アートセンター 2023年)『メモランダムNo.136』(紀伊國屋ホール 2023年)『兵卒タナカ』(吉祥寺シアター 2024年)『マクベスの妻と呼ばれた女』(青年劇場スタジオ結 2024年)『アラビアンナイト』(文学座アトリエ 2024年)
2022年『コーヒーと恋愛』(文学座アトリエ)、『貴婦人の来訪』(新国立劇場)、『毛皮のヴィーナス』(シアタートラム)の演出において、第30回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞。
※開場:開演15分前