今年のりっかりっか*フェスタでは、ベルギー北部のオランダ語圏、フランダースの児童・青少年演劇についてのフォーカスを行います。フランダースは地理的に西ヨーロッパの中心部にあたり、様々な文化、流通、言語の交差点として、近隣の大国に比べ、自身の文化や言語にこだわるよりも、通過する様々な文化や要素を吸収することによって発展を遂げてきました。
フランダースの芸術分野は、国際的な認知度、実験的な多様性を誇っており、特に 1980年以降、分野を超えた優れた芸術が継続的に生み出されてきました。
それは芸術分野が、緻密な相互のネットワークや、コラボレーションによって支えられているからだと推測されます。大規模な組織や小規模な組織が並存し、様々な共同制作、交流が常に行われることによって、芸術分野全体の活性化と高い質を生み出しています。
また、演劇、ダンス、音楽の区別が曖昧になるような、革新的なものが多いのが特徴です。
今回フェスティバル期間中に3つの作品をご紹介すると共に、本シンポジウムに於いて、その革新的で創造的な作品作りを支えている背景について、フランダースの劇場やフェスティバルのディレクター、アーティストたちのお話を伺いながら、理由を探って行きたいと思います。
<コーディネーター>
岡野 珠代
1995 年よりベルギー在住。ブリュッセルの P.A.R.T.S. にて学んだ後、ダンサー、俳優としてフランダースを中心に活動。現在りっかりっか*フェスタにて国際連絡を担当している。
<パネリスト>
ジュリー・ヴェルディクト
アントワープ市 フットパレイス劇場 国際連絡/広報担当
ヴェルル・ケルクホーヴェン
ブリュッセル市 ブロンクス劇場 芸術監督
<主催>
一般社団法人エーシーオー沖縄
<共催>
フランダース政府